アメリカでは「一般人も歯が命！？」Vol.9。前回はオーラルケアにまつわる6つのNG習慣をご紹介しました。今回は医療のプロフェッショナルが語るオーラルケアの重要性について紹介いたします。

口の中はバイ菌だらけ！？

まずは口腔内の環境について知る必要があります。口腔内には500〜700種類の細菌が存在すると言われ、歯磨きなどでよくケアしている人は約2000億、ケアが不十分な人は4000億〜6000億もの細菌が住みついているそうです。これだけの数の細菌がいるとあっては、オーラルケアを怠れば、全身の病気に対するリスクも高まるというのも納得です。それでは、医療のプロフェッショナルの観点から見てみましょう。

医療のプロフェッショナルが警鐘を鳴らすオーラルケアの重要性

口腔内の病気と捉えられていた虫歯や歯周病が全身のさまざまな病気を引き起こす原因と明らかになって以来、オーラルケアは口腔内だけではなく、身体の健康のためにもとても重要であると、年々、医療や介護現場からその重要性が唱えられています。

・ニューヨークのローウェンベルグ審美歯科医
「多くの歯科医は、歯肉の炎症が体にも影響を及ぼすと考えています。毎日の歯磨きとフロスで歯垢をきちんと取り除いておかないと、歯垢の中の細菌が歯茎の血管に入り体内に伝搬されてしまうこともあるということです」

・カリフォルニア大学ロサンゼルス校のヒューレット博士
「口腔の健康が全身の健康に大きく関係していることが認知されるようになってきました。歯周病や歯茎の疾患と、心臓病、糖尿病、脳卒中など他の体の疾患の関連性が研究により指摘されています」

・インド伝統医学アーユルヴェーダのストファー医師
「舌の各部位は内臓と密接に繋がっていて、舌から内臓の状態を知ることができます。舌磨きは、内臓、特に消化器官をマッサージしているような効果をもたらします」

歯の意識の高さは治療費の高さに比例する！？

アメリカは歯に対する意識が高いと言われていますが、実際に暮らしてみてそれは実感しています。歯の治療費が本当に高額なんです！虫歯や歯周病にならないように、年に２回、定期的に歯のクリーニング行くのは当たり前。歯列矯正やホワイトニングが日本に比べて一般的なのは、もちろん美しい歯がステイタスということもありますが、歯科予防に力を入れているからともいえます。きれいな歯でいるということは日頃からオーラルケアをしっかり行い、健康な歯の状態を維持するということ。そのことは、歯はもちろん、体や心の健やかさやにつながっているのです。

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